宵闇街への訪問

 契約内容を果たした時、御主人はどこでそんな情報を仕入れて来たのか知らないのだが、魔界の追撃を逃れる為にこの街を進めてくれた。
 まだ人間界に逃げ込んだことは知らないとは思うが,知れた時に迷惑になるといけないと思ってこの街に行くことを決心した。
 御主人にインターネットを通じて送り出してくれた時からこの世界に来て,一体どの位の時が流れていっただろうか?
 ご主人と別れるときに聞こえたあの声は一体なんだろうか?
 
 ……ワタシハダレ?
 ……ダレモ ワタシニ キガツイテクレナイ
 ……ワタシガ アナタナノニ
 ……100ニンノ ワタシ
 ……ココニ オイデ
 ……100ニンメノ フウインガ クルマエニ
 ……ワタシハ ココヨ
 ……100ニンノ アナタ……
 
 御主人の肉体はここには無い。御主人の言ったとうり,ここには私しか来れなかったようだ。その代わり私の肉体がしっかり形成されている。しかし、肉体を持つのは本当に久しぶりだ。実に頬をくすぐる風が気持ちがいい。
 魔界で瀕死になりながら時の狭間に逃げ込んだ時から,御主人の肉体にある契約の下に宿らせてもらいこの世界にくる直前まで,私の肉体はエーテル体であった。
「う〜ん気持ちいいなぁ。」
と言って大きく背伸びをした ふぁさっ と翼も大きく伸ばした。
 私の肉体の中で一番すきなのが,母親譲りの白い大きな6枚の翼であった。どんな羽毛よりやわらかい肌さわり,それでいて,少々のものなら跳ね返すことも出来る丈夫さを備えていた。もちろん飛ぶことも出来る。
 ふと『今,御主人は大丈夫だろうか?』ということが少し気になる。御主人は人並み以上に病弱だった。御主人の肉体宿っている間に人並み位までに改善はしておいたがやはり妙に気になっていた。心配ばかりしてもしょうがないので今度会いに行ける時が来たら,会いに行こうとおもうのであった。
 この街,殆ど人間界と変わりが無かった。住民もあまり変わらない。
でも、時空の狭間に飛び込むことが出来ない。でも,時空の狭間をわたりあるく能力は失ってないらしい。どうも何かが歪んでいるらしい事は推測できた。まぁ あまり考えてもしょうがないので暫くこの世界に滞在するのもわるく無いと思うようになった。
 
 新たな人の出会いをしに行くとするか。



これは知人のリレー小説に投稿したショートストーリーです
何とも下手な感じがしてお恥ずかしぃです ^^;

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